書の最終目標は手紙。手紙を出す相手や内容によってその書風を変え、文章の内容を視覚でも伝えられるようにしたい。そのために勉強しなければならないことは多分一人の人間が一生涯をかけてもしきれない。勉強すればするほど学習しなければならないことが増えてくる。書の学習に終わりがない所以である。日々それを目標に勉強をし続けている。手紙は個人が対象、書作品は不特定多数に向けて発信する表現だが、視覚的に私の意図を伝えるという点では学習の方向は一致する。書の学習は、中国、日本の古典に学ぶ、古典は千数百年いつの時代も良しとされ生き残ってきた文字。その魅力を体得すべく完璧な形臨を目指す。技術のないところに芸術はありえない。


天野碧邨(毎日書道展審審査会員・奎星会常任理事・碧子会主宰)書道教室(神奈川・横浜・東京) 前衛書・漢字・仮名・公募展作品指導 奎星会 毎日書道会 毎日書道展 書道 書道教室